インスタアカウントV字回復までにやったことまとめ
こんにちは、株式会社エイチームライフデザインでSNSを担当している立石です。
2022年11月にSNS担当に就任してから1年間、2つのInstagramアカウントの運用担当として奔走してきました。
今回はこの年の瀬のタイミングで、2023年のInstagramアカウントで取り組んできたことについてお話したいと思います。
(この記事は、テテマーチ社主催の「SNS中の人忘年会」にて登壇した内容を記事にまとめたものです)
現在運用しているアカウント
現在わたしは2つのInstagramアカウントの運用をしています。
1つ目が「イーデス」という節約・暮らしジャンルのアカウント。
そしてもう一つが「ハナユメ」というブライダル系のアカウントです。
アカウント運用の目的
イーデスは主にクレジットカードや住宅ローンなどの比較ができるメディアです。
そしてハナユメは結婚式場の検索サイトや式場探しの相談ができるカウンターの運営をしています。
どちらも無形商材で、「見た目がかわいい」「おしゃれ」などの視覚的な情報で購買につながるような「SNS売れ」するサービスではありません。
ですが、それでもアカウントを運用している理由は、ブランディングです。
InstagramなどのSNSを通して、サービスについてお客様に知っていただく・好きになっていただく…
そのような関係性を築くことで、実際にサービスが必要になったタイミングでお客様に選んでいただけるようになるためにSNSの運用を行っています。
この記事では、わたしが運用している2つのアカウントの中でも、ハナユメのアカウントについて重点的にお伝えしていきます。
ハナユメInstagramアカウントの2023年の振り返り
下の図は、ハナユメInstagramアカウントのの2023年のフォロワー数の推移を表したものです。
期間別に振り返ると、以下のようになります。
1~3月:全指標にて好調でフォロワーも増加傾向
4~5月:合計リーチ・平均リーチともに伸びているが、フォロワー数が増加しない
6~7月:リーチ数も徐々に低下
8月以降:回復傾向
アカウントが停滞してから、8月以降のV字回復に向かうまでにハナユメが取り組んできたことを紹介します。
アカウントV字回復までに取り組んだこと
ハナユメはアカウントが停滞してから回復するまでの期間に、主に以下の3つのことに取り組んできました。
それぞれの内容を順を追ってくわしく説明します。
①問題特定のための定量調査
まずはアカウントの状況を客観的に把握するために、数字集めから始めました。
たとえば、「フォロワー数が伸びない!」という課題があったとしても、フォロー解除をする人が増えているのか?新規フォローが減っているのか?によって対処すべきことは違うはずです。
「今のハナユメが理想と乖離しているのは、どこが原因なんだろうか?」をまず探るために、徹底的に定量化を行いました。
また、そこで見直したものの一つが「平均リーチ数」の撤廃です。
リーチ数を平均値で見ると、一見悪化していないように見えても、実は中央値で算出し直してみると、右肩下がりになっていることがわかったりすることがあります。
少数の投稿でも、バズると平均値を大きく引き上げてしまいます。
ですがそれはアカウント全体が好調というわけではない…というSNS特有のミスリードを起こさないために、平均値のみに頼らない運用に変更しました。
②改善すべき指標の再定義
Instagramでは、いいね数・フォロワー数・リーチ数などたくさんの指標があります。
どの指標も高いほうが良いのは間違いないのですが、相関関係にあるとは限らないと言われることも多々あります。
その状況下ですべての指標を追っていては、方向性が散漫になってしまいます。
そこでハナユメでは、フェーズによって最重要視する指標を分けることにしました。
そして指標のすり合わせができたら、次は見える化を進めてきました。
ハナユメのInstagramに関わるメンバー全員が、同じ指標を追って同じ方向を向けるよう、直観的にわかるグラフを作成しています。
このように認識合わせ・指標の見える化を行ったことで、チーム内でより具体的な施策が出やすくなりました。
さらに施策の優先度も明確になり、チームの動き方が良くなっていくのを肌で感じることができました。
③改善のための施策を実施
①②の整備をする中でチーム内からたくさんの施策が出ました。
その中で良かった事例を一部ご紹介します。
この扉絵の改善施策は、フォロワー外へのリーチを伸ばすことを目的に行った施策です。
Instagramの発見タブ上で見た際に、より写真の魅力が伝わるように・投稿の内容が一目でわかるように、という工夫のもと、当社のデザイナーが何パターンも検証して作ったデザインで、このデザインに変えてからリーチが一段伸びる結果となりました。
このように、何が課題で・どう伸ばしたいのか?を明確にすることで、闇雲な施策ではなく目的を絞った効果的な施策が打てるようになったと感じています。
2024年にチャレンジしたいこと
2023年はハナユメ・イーデスともにたくさんの施策にチャレンジしてきました。
ですが、2024年は一段レベルアップさせて、よりフォロワーさんたちと関係性を築ける年にしていきたいと考えています。
まずハナユメに関しては、2023年の11月より新プロモーションが開始されました。
「一緒に幸せをカタチにしていく」というキャッチコピーを掲げて、プロモーションを打ち出しています。
その中でもSNSは、「ハナユメとなら、幸せをカタチにできそう」とブランドの価値に触れられる場所にしていきたいです。
これからはハナユメらしさ溢れるコミュニケーションをSNSを通して体現していく予定です。
また、イーデス(節約・お金ジャンルのアカウント)に関しては、「万人におすすめ」ではなく「自分にぴったり」が見つかるようなコミュニケーションを強化していく予定です。
どちらもこれからやりたい施策が山積みですが、その中で生まれるフォロワーさんとのコミュニケーションをチーム全員で楽しみながら、明るく取り組んでいく所存です。
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