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フィーチャードスニペットを意識してリライトの効果を最大化しよう

エイチームライフデザインでコンテンツマーケティング / SEO領域を担当をしている高橋 成直です。

SEOをする上で文章のリライトは再現性が高く、鉄板の施策の一つです。
改善効果が観測しづらいテクニカルSEOと比べて、機敏なリアクションを得やすいリライトを中心に実施しているSEO担当の方も多いのではと思います。

結論として、リライトの効果を最大化するのであれば、フィーチャードスニペットを狙った改善が良いのではと思っています。

今回、細かいリライトを継続しておこなうなかで、そのような結果を得たので紹介します。

「コンテンツ量は変えずに、SEOの効果を最大化したい」と思う方は参考にしてみてください。

本記事に掲載しているのは個人の調査結果と、観測した範囲のデータ分析における傾向です。
Googleの公式発表がされている情報ではないので、混同されないようご留意頂けますと幸いです。
また、記事はSEOの基本的な知識を有している方を想定して、内容の記載をしております。

フィーチャードスニペットとは


フィーチャードスニペットとは特定のキーワードをGoogle検索した際、答えを直接結果上部に出す仕様のことです。
フィーチャードスニペットにはいくつか種類があります。代表的なものでいうと以下の4つです。

  • テキストのみ

  • 箇条書き

  • 画像

  • 表形式

フィーチャードスニペットは、検索クエリに対する一問一答の関係があると考えられます。そのため、記事の内容を改善しようと考えるなら、大いに参考にすべき内容の一つです。

フィーチャードスニペットが出ていないキーワードで対策してみた

今回、私が検証をしたキーワードの検索結果には、フィーチャードスニペットが出ていません。検索順位が1位表示された現在でも、フィーチャードスニペットに表示された形跡は無いです。
それでも、フィーチャードスニペットに抜粋されることを意識した微調整や、コンテンツの追加で順位が改善したため、一定の効果があったのではと考えるに至りました。

検証方法

対象の記事の公開後、メインコンテンツの内容は大きく変えずに、フィーチャードスニペットを意識した細かい文言やマークアップの調整で、検索順位が変化するかを観測していきました。

※参考にしたのはこの記事で、同じように1つの記事たくさんの施策を打ちました。
たった一つの記事を4ヶ月間、平日毎日更新して気づいたこと|じきるう 編集者|note

対策キーワード:「〇〇 おすすめ」
検索ボリューム:200以下
記事内容   :国家資格の取得に関する、スクールの一覧を紹介する内容)
ドメインランク:20(※SEOツール「Ahrefs」で計測されるサイトパワーの指標)

対策前の当該キーワードでの検索結果:

1位:アフィリエイトサイト
2位:国の行政機関が運営するサイト国のサイト
3位:国の行政機関が運営するサイト国のサイト
4位:アフィリエイトサイト
5位:スクール公式サイト
6位:スクール公式サイト
…以下省略


施策一覧(時系列順)

こちらが、記事順位の推移と、時系列で行った対策を並べた図です。

赤色の箇所は、施策の実施後に記事のインプレッションの増加や、順位の改善が発生したため「検索順位の上昇に効いたのでは?」と考えている施策です。


図に起こした施策と時系列をテキストでも並べてみます。
太字箇所は、前述した赤色の施策です。

  • 2022/02/10

    • タイトル変更

  • 2022/02/11

    • ディスクリプションを設定

    • コンテンツ並び替え(おすすめコンテンツを上へ)

  • 2022/02/15

    • 上のテーブルにページ内スクロールを仕込む

  • 2022/02/16

    • ボタンのCSSアニメーションを削除

  • 2022/02/18

    • ディスクリプションとメインコンテンツを修正

    • おすすめを表す文章追加

    • 厚生労働省、経済省へのリンクを追加

    • 見出しを〇選へ変更

    • タイトル変更

    • 国の行政機関の運営サイトが上位化していたため発リンク設置

  • 2022/02/23

    • メリットを受けるための条件を追加

  • 2022/02/26

    • 「~とは」コンテンツ追加

    • 長かったサブコンテンツを削除

  • 2022/03/03

    • メリットを享受する方法を追加

  • 2022/03/04

    • 「~とは?」コンテンツ追加

  • 2022/03/09

    • ディスクリプションにスクール名を含有

  • 2022/03/10

    • お得なキャンペーン情報追加

  • 2022/03/18

    • 関連キーワードKWDに表示されていでる会社名をページ上部へ、サービス名の見出しを【】で囲む

    • サイトリンク対策

  • 2022/03/19

    • 「~とは?」コンテンツを追加

    • メリットを受けるための条件について加筆

  • 2022/03/27

    • <li>タグでおすすめコンテンツを追加

結論と考察

前段の赤色の施策はすべて、既存のコンテンツをフィーチャードスニペット向けに最適化することを意識して行ったものです。
ゆえに、私はフィーチャードスニペットの出力が無いキーワードにおいても、フィーチャードスニペットへの掲載を意識した対策に一定の効果があると考えています。

改めてになりますが、ポジティブな反応が起こった施策は以下の通り。

  • メリットを受けるための条件を追加

  • 「~とは?」コンテンツ追加、サブコンテンツ削除

  • 紹介しているサービス名を【】で囲む、紹介文言追加

  • <li>タグでおすすめコンテンツを追加

各施策の詳細は割愛しますが、どれも私がフィーチャードスニペットを意識して実行した対策になります。ユーザーにとってよりわかりやすく、また、Googleが一問一答に相応しいと判断する形式でコンテンツや文章を提供するのが、ポジティブな反応を得られたポイントだと思っています。

疑問点・課題

ここからは本取り組みに関する、課題などを記載していきます。

記事を改修し続けなくてもだんだんと順位は上昇したのでは?

その可能性はありますが、追加改修を行ったタイミングで「より成長が加速した」と思っています。順位やインプレッションのグラフを見ても、対策前と後で明らかに数値が変わるケースがあったためです。

リライトではなくサイトの評価で順位が上がった可能性は?

リライトした記事は一つだけで、そのジャンルにおける別記事も持っていません。ブログの形態はテーマを絞らない雑記ブログで、約200記事を投下しています。
つまり、この記事に関連するテーマ性が高いブログではないので、記事内容以外への検索評価もほぼ無い状態だと思ってください。

まとめ

調査・分析をした内容のまとめです。

  • フィーチャードスニペットが表示されていないキーワードでも、抜粋されることを意識した調整やコンテンツは順位上昇に寄与する

  • <li>タグなど、箇条書きのマークアップは使えるところで積極的に使っていく

  • ちょっとしたテキストでも、Googleに引用されることを念頭におきながらリライトをすると良い

フィーチャードスニペットの範囲は年々増加しており、今はフィーチャードスニペットが出ていないキーワードでも、将来的に表示される可能性があります。
細かい調整にはなりますが、リライトの効果を最大限高める方法の一つだと思いますので、実践してみてください。

今回は取り組みませんでしたが、画像のスニペットや「他の人はこちらも検索」のようなQA形式のスニペットも今後対策していければと思っています。

当社ではこうした調査や分析からわかった傾向を随時、noteで発信していきます。ぜひ、皆さんとも有益な情報をシェアできると嬉しいです。


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