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Google検索で使える検索コマンドとURLパラメータ一覧・活用事例

はじめまして!株式会社エイチームライフデザインでSEOを担当している田中 裕亮と申します。

最近、色々なデバイスやサービスの普及により情報量が大幅に増え、知りたい情報を見つけることが難しくなってきました。

より情報の取捨選択が重要となる現代において、Googleの検索コマンドやURLパラメータを上手く活用すれば、知りたい情報を素早く収集して業務の効率化を図ることができます。

そこで今回は、”Google”で使える「検索コマンドとURLパラメータ」について紹介します。

Googleの検索コマンド一覧

参考資料
ウェブ検索の精度を高める - Google 検索 ヘルプ
Google検索の隠しコマンド54選!
Google検索の便利なコマンド40選─2023 年に知らなきゃ損の検索演算子

特定のテーマ/語句が含まれるページを調査

方法①:site:https://www.lifedot.jp/ 樹木葬

方法②:site:https://www.lifedot.jp/ "樹木葬"

方法③:site:https://www.lifedot.jp/ intitle:樹木葬

方法①:そのサイト内で「樹木葬」のテーマに沿うページを返します。
方法②:そのサイト内で「樹木葬」を完全一致で含んでいるページを返します。
方法③:そのサイトのタイトルに「樹木葬」を含んでいるページを返します。

語句は、「site:{サイト名} ”樹木葬” “納骨堂”」といったように、複数の条件を掛け合わせた情報収集も可能となっています。

特定のテーマで最も評価されているページを調査

方法:site:https://www.lifedot.jp/ 樹木葬

lifedot.jp内で最も評価されている"樹木葬"ページ

そのサイトにおいて、「樹木葬」のテーマで最もGoogleに評価されているページが1位で表示されます。

特定のテーマの評価を下支えしているページ群を調査

方法:site:https://www.lifedot.jp/ 樹木葬

"樹木葬"テーマを下支えしているページ群

上図の例、lifedot.jp内の「樹木葬」で最も評価されているページの下に、さらに同テーマの検索評価を下支えしているページが返ってきます。

最も評価されているページが代表してLPに選出されているだけであり、その検索語句での評価(順位)は、他ページの内容によっても支えられています。

そのため、LPに限った改善だけしていても順位が一向に上昇しないケースにおいて、他ページの調査に使います。

特定のサイトのhtml以外のファイル形式のデータを調査

方法:site:https://www.kokusen.go.jp intitle:墓 filytype:pdf

国民生活センターのサイト内でタイトルに「墓」というキーワードが使われているpdfのページを返します。

この例のように、「filetype:」検索コマンドは特定のファイル形式で情報が提供されていることが多い場合に、検索が便利になります。

特定のサイト以外でテーマ/語句が含まれるページを調査

方法①:-site:https://www.lifedot.jp/ "ライフドット"

方法②:-site:https://www.lifedot.jp/ intitle:樹木葬

方法①:lifedot.jp以外のサイトで「ライフドット」完全一致で含んでいるページを返します。
方法②:lifedot.jp以外のサイトでタイトルに「樹木葬」を含んでいるページを返します。

他サイトに記載されているサイテーションや特定の記事を探したいときなどに使用できます。

特定のサイトで指定したURLを含むページを調査

方法:site:https://www.lifedot.jp/ inurl:pref-hokkaido

方法①:lifedot.jp内のurlに「pref-hokkaido」を含む全てのページを返します。

具体的には下記のようなページが検索結果に返ってきます。
https://www.lifedot.jp/ohaka/pref-hokkaido/list/
https://www.lifedot.jp/ohaka/pref-hokkaido/st-7190/list/
特定のURLを含むページの調査やページ数などを把握したいときなどに使用できます。

方法②:site:https://www.lifedot.jp inurl:pref-tokyo inurl:cond-section_type-jumoku

方法②:lifedot.jp内でurlに「pref-tokyo」かつ「cond-section_type-jumoku」を含む全てのページを返します。

具体的には下記のようなページが検索結果に返ってきます。
https://www.lifedot.jp/ohaka/pref-tokyo/city-701/cond-section_type-jumoku/list/
https://www.lifedot.jp/ohaka/pref-tokyo/city-674/cond-section_type-jumoku/list/
特定のURLに関連するページの分析や調査をしたい時や、サイト内の特定のURLのページ数や構造を調査したいときに使用できます。

特定の複数キーワードを含んだページを調査

方法:allintitle:ラーメン 北海道 おすすめ

指定した複数のキーワードがタイトルに完全一致で含まれたページを表示します。

似た方法に「intitle:」がありますが、「intitle:ラーメン 北海道 おすすめ」は指定したキーワードのうちどれか1つでもあてはまっていれば表示される仕様となっています。

allintitleとintitleの検索結果の違いを紹介します。

allintitleとintitleの検索結果の違い

特定のSNSでキーワードを調査

方法:引越し @instagram

指定したSNSに絞ったページを返します。
主に、特定のSNS内で指定したキーワードについて調べたいときに使用できます。

特定のキーワードでYoutubeのリンクが含まれるページを調査

方法:納骨堂 has:youtube

納骨堂に関する情報の中で、Youtubeのリンクが含まれているページを返します。

Youtubeのページが上位に表示されるケースが多いですが、Youtubeの動画やリンクをページ内に埋め込んでいるページも表示されます。

Youtubeへのリンクが設置されたページ群

ここでは使用頻度が比較的高いGoogleの検索コマンドを紹介しました。
検索コマンドは、それぞれを組み合わせることで時短ができたり、より複雑な調査を簡単にすることができる便利な機能です。

上手く使いこなせるようになれば、コマンドなしでは生活できなくなってしまいます!
次の章からは、GoogleのURLパラメータについて紹介していきます。

URLパラメータについて

Google検索で最適な結果を得るために使えるのは、検索コマンドだけではありません。
Googleが使うURLパラメータを把握することで、さらに細かく検索結果を分析することができるようになります。

URLパラメータ一覧

参考記事(一部引用):Google検索のパラメータ(URLパラメータ)一覧

uule

特定の地域の結果を見たいときに、任意のパラメータをURLにつけると指定地域の検索結果を確認できます。

都道府県別 uuleパラメータ一覧

パラメータを付与することで、特定の場所の検索結果を見ることができます。
ローカライズのかかるキーワードにおいて、特定地域での順位や検索結果を見たいときにおすすめです。

北海道と沖縄のパラメータを付与した「寿司」の検索結果

num

1ページあたりの検索結果の数を変更できます。
「&num=100」が最大で、1ページあたり100件の結果まで表示が可能となっています。

「&num=3」の検索結果

3件のみ表示された検索結果

※上図のように、画像検索結果が検索結果の1つとしてカウントされることもあります。

「&num=20」「&num=30」「&num=100」とすることで、表示させる検索結果の数を変更できます。
※表示させることのできる件数はMax100です。

pws

URLにpwsパラメータをつけることで、パーソナライズの有効化・無効化が出来ます。
下記に「&pws=1」(パーソナライズ有効)と「&pws=0」(パーソナライズ無効)のそれぞれの検索結果を表示します。

また、この方法以外にもシークレットモードで検索することで、パーソナライズ無効の検索結果を見ることができます。

※pwsパラメータを付与しても、cookieなどの観点から完全にパーソナライズを消すことはできません。
※シークレットモードやpwsを用いてもローカライズ(位置情報)の無効化は出来ません。

ved

「ved」は、3つの情報が分かるパラメータとされています。
①ユニバーサル検索のどの箇所にあたるのか
②相対順位
③絶対順位

「ved」のパラメータを分析することで、Serpsのどの部分のリンクからページに流入してきたかを把握できます。
vedについてより詳しく知りたい人は「グーグル検索結果のどこをクリックした訪問か分析できる“ved”パラメータの秘密」の記事をご確認ください。

aqs

※aqsに関しては不明な点も多く、さまざまな情報から”推測”でパラメータの役割を記載しています。ご了承ください。

aqsのchrome.0.~1l3.は、「Providerと呼ばれるGoogleのDBから検索キーワードのサジェストなどのデータを供給するときのデータの流れをパラメータに記載しているのではないか」と推測しています。

.1797は、おそらく検索窓に最初のキーを押してから、キーワードをサーバーへ送信するまでのミリ秒と推測しています。
実際に手元のタイマーで計測しながら検索をしてみましたが、かなり近い数値が算出されました。

Chromiumのソースコード大規模ソフトウェアを手探る 検索ボックスにおける自動補完・サジェスチョンのデータの流れを追うprivacy - What is the AQS parameter in Google search query?などの情報を参考に推測しています。

まとめ

今回はGoogleに絞って、検索コマンドやURLパラメータを紹介しました。

現在、情報収集の手段は、Googleに限らずSNSや他の検索エンジンなど多岐に渡ります。知りたい情報によって、プラットフォームを使い分ける人も多くいると思います。
プラットフォームごとに、検索コマンドとURLパラメータの調査をしてみるのも面白いと思いますので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください。

また、検索コマンドやURLパラメータを上手く使いこなすことで、"SEO"の調査を、加速させることもできます。
URLパラメータ(uuleやnumなど)は、スクレイピングにも利用できるのでぜひ活用してみてください。

日々Googleもアップデートしているので、新しい検索コマンドやパラメータを発見した方は共有していただけると幸いです。

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