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キーワードは増やさず減らす?上位表示⇔圏外のページ順位を安定・上昇させる方法

こんにちは!エイチームライフデザインでコンテンツマーケティング/SEOを担当している板橋 辰汰郎です。

今回は、上位表示⇔圏外を繰り返すページの評価を安定させる方法を紹介します。

「過去に検索順位がとれていたページで順位がつかなくなった…」「ページの評価がなかなか安定しない」とお悩みの人は、ぜひ参考にしてみてください。

※本記事内で紹介する施策は2022年11月~12月頃に実施しています

前提

私が担当しているサイトでは、一部のページで以下のような現象がおきていました。

  • 過去に上位表示できていたページで順位取得ができなくなる

急に順位が飛んでしまったキーワード
順位が付いたり付かなかったりを繰り返すキーワード
  • 順位が取得できるはずのキーワードで安定した順位取得ができない(「メリット/デメリット」の両側面を紹介している記事など)

キーワード「〇〇 メリット」… 順位が付かない
キーワード「〇〇 デメリット」… 順位が付く

これらの課題を解消するべく、次の2つの施策を実施しました。

  1. ページ内の対策キーワード数の見直し

  2. カテゴリ単位の対策キーワードの見直し

以下で施策実施に至った背景や、その結果を紹介します。

施策①ページ内の対策キーワード数の見直し

調査を進める中で、ページ内の対策キーワード数が多すぎるとページ評価にマイナス影響を与えるのではないか?という仮説が浮かび上がりました。

仮説設定の背景
・自社で観測している限り、過度な対策キーワードの盛り込みを行っているページの順位が下落している傾向が見られる
・順位が安定しないページを日本版GoogleとUS版Googleで確認すると順位に違いが見られることがある
例)日本版Google:圏外   US版Google:3位

→過度に対策キーワードを盛り込むと評価が下がる・安定しない?かつ、日本語検索においてはそれが顕著なのでは

仮説をもとにサイト内のページを確認してみると、評価の安定しないページの一部は、上位にいる競合サイトよりも、本文中に盛り込まれた対策キーワードの数が過剰であるということがわかりました。

特定のキーワードの登場回数と総文字数における割合について、自社と競合サイトを比較したのが以下の表です。
※「〇〇」に入るキーワードはすべて共通します

そこで、コンテンツの表現としてどうしても必要な箇所は除き、定型文的に入っている見出しやリストタイトルを中心に「〇〇」の数を減らして、検索順位の動きを見てみることにしました。

結果

  • キーワード「△△ 〇〇」

1回目の施策実施後に約7ヶ月ぶりに順位がつき、すぐに圏外に。
その後、さらに2回ほどキーワードの削除を行ったところ評価が安定しはじめ、最終的には検索結果1ページ目内の表示で順位が安定しました。

  • キーワード「◇◇ 〇〇」

こちらは、1回目の施策実施後すぐに評価が安定しました。
上位の競合に比べ対策キーワード数は多かったものの、前段の「△△ 〇〇」ほど競合との文字数に開きがなかったことが、すぐに評価が安定した理由と考えています。

以上の結果から、やはり対策キーワードの盛り込み過ぎはページ評価にマイナス影響を与えるということがわかります。

仮に「故意に対策キーワードを盛り込んでやろう」と考えてコンテンツを制作していなくとも、意図せずに競合と比べて対策キーワードが入りすぎているケースもあるでしょう。
「評価が安定しない」「もっと上位を狙えるはず」という自サイトのページがあれば、ぜひ一度キーワードの含有状況を確認してみてください。

施策②カテゴリ単位の対策キーワードの見直し

ページ単位でのキーワード数最適化で評価が安定するということがわかると同時に、サイト(カテゴリ)単位で対策キーワードを最適化することでも評価が安定するのではないか?という仮説も生まれました。

仮説設定の背景
・サイト単位で対策キーワードを含んだページが1ページしかないにもかかわらず上位表示されているサイトがある
例)「〇〇銀行」というキーワードで上位表示されているサイト内において、「〇〇銀行」のキーワードを含んだページが1ページしか存在しない

※SEOでは特定キーワード(主にビッグ系)を上位表示させるために、それを補うミドル・テールページを作成して網羅性を高めることが基本とされていた

→対策キーワードを特定ページに寄せることで評価が安定・向上するのではないか?

サイト単位で行うことは諸事情により難しかったため、まずはカテゴリ単位での対策キーワードの最適化を検証します。

※ここでのカテゴリは以下の第2階層・第3階層をさします

評価が安定しない第2階層のページがあったため、第2階層の対策キーワードを含んでいる第3階層のページを精査していきます。

変更していないページにも「〇〇」の文言を含んだものはありましたが、今回は「〇〇のキーワードで順位取得していない(ページのニーズとして必要でない)ページ」に絞ってキーワードの削除を行っています。

結果

10月末に実施後、徐々に順位がつきはじめ、12月には安定して上位表示されるように。

以上より、カテゴリ単位で特定ページに対策キーワードを寄せることで評価が安定・向上するということがわかりました。

平たく言うと「カニバリの解消」ですが、今回は評価を奪い合っているページが特定できない(対象ページ以外に対策キーワードで順位取得するページがない)状態だったため、そういったケースで有用な手段と言えるでしょう。

カニバリの主要なパターン
特定の検索キーワードにおいて
・複数のページが表示されている
・検索タイミングによって表示されるページが異なる

まとめ

本記事のまとめ
・評価が安定しないページがある場合、ページ・カテゴリ・サイト単位で対策キーワードを最適化することが重要である
・ページに対策キーワードを盛り込みすぎるとマイナス評価を受ける
・対策キーワードを特定ページに寄せることで評価が安定・向上する

今回の事例以外にも、検索キーワードが数個しか含まれていないページや、そもそも検索キーワードが含まれていないページが上位表示されているケースをしばしば見かけます。

リライトの手段として「対策キーワードを強化する」という方法もあるかと思いますが、本記事の内容を参考に「対策キーワードを強化するのではなく精査する」こともぜひ検討してみてください。

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