ユーザーニーズの変化を察知してリライトに活かす方法
こんにちは、株式会社エイチームライフデザインでSEO・コンテンツマーケティングを担当している立石です。
普段はWebサイトの記事制作を主に担当しており、「本当に読者のためになるのはどんなコンテンツか?」を考えて実現に近づける仕事をしています。
コンテンツに関わる人にとってあるある「コンテンツの更新問題」
私の場合は、携帯電話・格安SIMやインターネット回線の領域を担当していたので毎月のようにキャンペーンや販売機種が変わります。
「10,000円OFF」を「20,000円OFF」に変えるなどの更新作業に追われる日々…
毎月がんばって情報の更新をしているにもかかわらず、どんどんページの順位は下がっていました…😭
そこで考えたのが「情報は更新していても、ニーズの変化に対応した更新ができていないから順位が下がっているのでは?」ということです。
「単なる情報更新」は止めよう!
情報の更新に加えて「毎月のユーザーニーズの変化検知&リライト」をする運用に変えよう!
と考え方を変えてチームで取り組んだ結果がこちらです。
毎月の月初にリライトをしたタイミングで検索結果上の順位・CTRが右肩上がりに改善しています✨
今回は、コンテンツ刷新に取り組むすべての方のために、毎月のユーザーニーズの変化を察知してコンテンツ改善に活かすために、チームでどう取り組んだのか?を僭越ながら一例として紹介します。
何をしたのか?
今回の改善で取り組んだことは大きく以下の5STEPです。
毎月のリライトの目的を再設定
対象キーワードのサジェストの定点チェック
関連キーワードの定点チェック
ツイッターで検索
自サイトの記事の見直し
それぞれの内容をくわしく紹介していきます。
1. 毎月のリライトの目的を再設定
まずは施策の効果を正しく測るために、チームで目的の再設定から行いました。
従来:記事内容が正しい状態を維持すること
変更後:上記+ユーザーニーズの変化を汲んだコンテンツを提供すること
そして「ユーザーニーズの変化を汲んだコンテンツを提供する」ためには
新しいユーザーニーズの検知
新しいニーズに対するアンサーコンテンツの追加
古くなったニーズに対するコンテンツの見直し
が必要だとやるべきことを再定義しました。
では具体的な作業内容を紹介していきます。
2. 対象キーワードのサジェストの定点チェック
目的:新しいユーザーニーズの検知
まずは対象キーワードやそのジャンルのサジェストのチェックから行います👀
たとえば対象キーワードが「〇〇モバイル キャッシュバック」なら、「〇〇モバイル キャッシュバック」と「〇〇モバイル」単ワードのサジェストを定点観測するようにしていました。
主要なキーワードのサジェストの変化は、いつ・どのように変わったのかストックするように管理しています。
そうすると「毎年繁忙期にはこんな変化が起きる…」などの定期的な変化にも前もって対応することができます!
サジェストの変化があった場合には、何が新しく追加されたのか?何が代わりに減ったのか?をチェックしておきましょう。
3. 「関連キーワード」の定点チェック
目的:新しいユーザーニーズの検知
サジェストのチェックが終わったら、次は検索結果の下のほうにある「関連キーワード」をチェックします👀
個人的にはサジェストよりも、関連キーワードのほうが軽微なトレンドの変化が反映されやすい印象でした。
ここで新しく追加されたキーワード・減ったキーワードもサジェストと同様にチェックしておきます。
4. ツイッターで検索
目的:新しいユーザーニーズの検知
&新しいニーズに対するアンサーコンテンツの追加
次はGoogleを出てツイッターで検索します。
ツイッターで「〇〇モバイル キャッシュバック」と「〇〇モバイル」など幅広く検索して、どのようなツイートが直近数ヶ月で話題になっているのかを確認します。
そこで今まで気づけていなかったような話題性のあるトピックや、課題がつぶやかれているようならば、それもコンテンツに加えることを検討しましょう!
また、ツイッターでは先ほどのサジェストや関連キーワードで新たに発見したキーワードでも検索してみてください。
Googleの検索結果だけでは、その検索キーワードのニーズを正しく読み取るには情報不足な場合があります(特に最新の情報であるほど)。
ですがツイッターではストレートにそのキーワードを含んだ悩みが投稿されているので、ユーザーのニーズに沿ったコンテンツを考える上でとても役に立ちます✨
これらの悩みを解決するコンテンツはどのようなものか?も合わせて考えていきます。
5. 自サイトの記事の見直し
時期的な変化が激しいジャンルを扱っている人は、ここまででいろいろな新しいニーズが見つかったかと思います。
ですが、それを全部リライト対象の記事に突っ込んでしまっては、1つの記事が情報過多になってしまって、逆に読みづらくなってしまう危険もあります💦
なので最後に情報の取捨選択を行います。
今回新しく発掘したキーワードのニーズを並べてみます。
そしてそれらのコンテンツを「追加する」「追加しない」「別のページで追加する」の3つに振り分けます。
判断基準は「リライト対象の記事を読む読者のニーズに沿っているか?」の一点です。
同じ記事に入っていたほうが有益ならば入れる、入っていることで話の流れが分断されたり蛇足になったりするなら入れない、のみです。
また、並行して古いニーズの削除も行います。
こちらは過去のニーズ調査履歴や、ヒートマップツールで得た結果などから一時的なニーズだったのか?今はもう読まれていないのか?を判断して削除していきます!
ここはその記事を書いている方が一番理解が深いはずなので、その人のほうでニーズを調査しつつ判断していきます。
記事への反映が終わったら、リライト作業は完了です✨
もちろんこの見直しと同時に、情報の更新作業も行っていきましょう!
効果測定
今回のリライトから一定期間置いたら、効果測定もしていきましょう。
私の場合は、以下の2つの観点でチェックしています。
対象ページの順位やパフォーマンスは上がったか?
新しく追加したニーズのコンテンツは、そのキーワードで上位化できているか?
対象ページの順位が落ちていた場合は、削除したコンテンツが実は必要なものだったり、新しいコンテンツが邪魔をしていたりするかもしれません。
新しく追加したニーズに対応するキーワードで上位化できていなかった場合は、そのニーズにこたえるコンテンツを掲載するページが適切でないのかもしれません。(新規記事で切り出したほうが良かった、別の記事に追加するべきだった、など)
追加すれば良いわけでもないのがリライトの難しいところです。
なので、こういった効果検証をセットで行うことで、毎月の更新が単純作業ではなく改善行動になります👍
今回は、日々変化するユーザーニーズを察知して、コンテンツに反映するにはどうすれば良いのか?を記事にしてみました。
ですが、この方法はあくまで一例で、正解などはありません。
皆さんの工夫・やり方などがございましたら、ぜひコメントでおしえていただけるとうれしいです!
また、エイチームライフデザインのnoteでは、コンテンツマーケ・アドマーケ・ブランディングデザインなどのノウハウや社内事例を紹介していますので、ぜひフォローやスキをいただけると幸いです(一緒に働ける仲間も募集しています🎉)。
本記事をご覧いただきまして、ありがとうございました!